新大塚で健やかな時を過ごす

かつては大名・旗本の邸宅が集中していたという格式高い歴史を文京区。その一角に位置する新大塚エリアの周辺にも、かつての面影を今に伝える庭園や緑のスポットが各地に残されている。

また「文京」の名の通り、このエリアにはハイレベルな教育機関が集中、日本でも屈指の文教エリアを形成している。もちろん地域全体での教育レベルも高く、子育て時には最適な環境と言えるだろう。

教育の森公園
●教育の森公園

新大塚駅に程近い一帯には、真言宗豊山派の大本山である「護国寺」や、この界隈ではいこいの場として親しまれている「大塚公園」をはじめとした公園など、さまざまなタイプの緑のスポットが整備されている。

新大塚エリアからアクセスしやすい緑のスポットのひとつである「教育の森公園」も、住民には馴染み深いスポットだ。こちらは旧東京教育大学(現・筑波大学)跡地約2haを利用した「水と緑の防災公園」であり、園内には自由広場や、夏の間子どもたちに無料開放されるじゃぶじゃぶ池・林間広場・半月池など、都会の中でも自然と触れ合えるような施設が整備されている。

全体的に緑の深さが印象的で、都会の喧騒を忘れさせてくれそうなほどの森閑とした静けさに包まれている。

小石川植物園
●小石川植物園

新大塚エリアを含む文京区北部には、かつての大名屋敷や幕府施設の名残を残す庭園が数多い。新大塚エリアの東、小石川エリアに広がる「小石川植物園」は植物学研究を目的に整備されている東京大学の教育実習施設で、正式名称は「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」という。

元来は、江戸時代に幕府によって整備された「小石川御薬園」であり、300年近くの伝統を有する植物園でもある。敷地面積は161,588平方メートルにおよび、園内には武蔵野台地と谷地が入り混じる、このあたりの変化に富む地形を取り込んだ美しい庭園が広がっている。

六義園
●六義園

文京区北部を代表するスポットである「六義園」も見逃せない。元禄8(1695)年に当時の老中で「忠臣蔵」などでは悪役として取り上げられることで知られる「柳沢吉保」が自ら設計指揮して「回遊式築山泉水庭園」を造ったと言われているものだ。

実際の柳沢吉保は、文化芸術に造詣が深い人物であり、この六義園は文学的才能を持った吉保らしい、繊細で温和な日本庭園だと言えよう。「六義園」の名は、『古今和歌集』の撰者・紀貫之がその序説で述べた和歌の「六体」の元となった中国最古の漢詩集『毛詩』にある「詩の六義」(風・賦・比・興・雅・頌)の分類法に由来している、という大変文学的なものなのだ。

庭園の中心には中之島を有する大泉水があり、それを取り囲むように樹木が生い茂り、和歌山県の「和歌の浦」の景勝や和歌に詠まれた名勝の景観が八十八境として映し出されているのが特徴だ。

このほかにも、公爵・山県有朋の庭園として整備された「椿山荘」や、肥後国主・細川家の庭園として整備された歴史を持つ「新江戸川公園」など、文京区北部には国内でも屈指の名庭園が点在、休日の散策コースにピッタリだ。

お茶の水女子大学
●お茶の水女子大学

東京大学をはじめとした様々な教育機関が集中する文京区。その名の通り、東京の教育面での中心的な位置づけにあり、日本でも最大級の文京エリアを形成している。新大塚エリアを含む文京区北部にも、ハイレベルな名門校が集中しており、この一帯の良好な住環境にも大きな影響を与えている。

その一つである「お茶の水女子大学」は、明治の初めに設立された女子師範学校が前身の名門大学だ。茗荷谷駅から程近い広大なキャンパス内には、附属の幼稚園と小学校・中学校・高等学校が併設されており、広々とした環境の中で勉学に勤しめるのが特徴だ。

小学校入試では、合格者50名の枠に男子は1,000名以上、女子は2,000人近くが志願する人気校としても有名だ。

筑波大学附属小学校・中学校・高校
●筑波大学附属小学校・中学校・高校

お茶の水女子大学に隣接する場所にある「筑波大学附属小学校・中学校・高校」は、つくば市にある「筑波大学」の附属校だ。その歴史は古く、明治5年に昌平黌跡に「師範学校」が建設されたことが始まりである。

こちらの小学校の募集人数は毎年160人(男女共に80名ずつ)だが、志願者数は募集人数の30倍近くに上る。難易度は東京はもちろんのこと日本でも屈指のものであり、政官財・さらには文化人など著名人を多数輩出していることでも知られている。

このほかにも新大塚エリアの周辺には、「日本女子大学」や「日本大学豊山高等学校中学校」などの名門校が集中しており、一帯はアカデミックな雰囲気に包まれている。

東京都立大塚病院
●東京都立大塚病院

国内の文教エリアの多くは、大学病院などが集中することで医療的にも恵まれている点で共通しているが、文京区もその例外ではない。区内には「東京大学附属病院」をはじめ、国立大学の「東京医科歯科大学附属病院」や、日本における西洋医学教育の立役者である「順天堂大学」の附属病院があるなど、医療レベルでは国内屈指の高さをほこる。

そのことは数値にも表れており、病床数は5,350床と全国のすべての自治体の中で20位にランクイン、人口1万人当たりでは全国5位となっている。また医師数は3,339人で全国9位、人口1万人当たりでは全国2位と、医療的には大変恵まれたエリアと言えるのだ。

新大塚エリアにも、病床数500床の大規模総合病院である「東京都立大塚病院」や、医療連携・地域支援医療に重きを置く「小石川東京病院」などの総合病院が集中しており、医療的には優れたエリアと言える。

庭園や公園などの緑が鮮やかな優れた自然環境と、国内でも屈指のレベルを誇る教育・医療体制を誇る文京区北部。新大塚エリアは健やかな時間を過ごす場所としては、最適な地にあると言えるだろう。