自然と夢がいっぱい! 吉祥寺・三鷹のレジャースポット

三鷹市井の頭3~5丁目・下連雀1丁目・牟礼4丁目から武蔵野市御殿山1丁目・吉祥寺南町1丁目に広がる約380,000 平方mの広さを持つ「井の頭公園」。正式名称を「井の頭恩賜公園」といい、大正2年に日本最初の郊外公園として計画的に整備された。

井の頭公園

井の頭公園の歴史はそれよりもっと古い。園内武蔵野市側にある御殿山遺跡からは縄文時代の竪穴式住居も出土しており、豊かな湧き水が人々の生活を支えていたことが分かる。その後も南北朝時代に新田義貞と北条泰家の戦いの舞台となるなど、幾多もの歴史での重要な場面となってきた。

井の頭公園

“井の頭”の名が広く知られるようになったのは、江戸期に入ってからのこと。井の頭公園のシンボルである「井の頭池」の命名者は、徳川幕府三代将軍・家光と伝えられている。意味としては「上水道の水源」「このうえなくうまい水を出す井戸」という2つの説があるのだとか。初代将軍・家康もこの井の頭池の水で茶を点て、その甘露な味を絶賛したという逸話が残っている。

幕府の鷹狩りの休憩地でもあったこの地は長らく幕府御用林として保護されたが、明治維新後は東京府(当時)が買収。やがて宮内省(当時)の御用林となり、大正期に入ってまもなく東京市(当時)に下賜された。正式名称に入っている「恩賜」はここから来ている。

井の頭公園

園内は、井の頭池とその周辺、雑木林と自然文化園のある御殿山、運動施設のある西園、西園の南東にある第二公園の4区域に分かれている。全般的に自然に恵まれており、春は花見の名所、秋は紅葉狩りができる地として名高い。また、都会部にしては野鳥が多く現れるので、バードウオッチングにも気軽に挑戦できる。

井の頭公園

年齢問わず遊べるスポットも点在しており、井の頭池に位置するボート場はその代表的なもの。水の神・弁財天をまつった「井の頭弁財天」は、江戸期から信仰を集めたもので、浮世絵にも描かれている。

ゾウのはな子など、興味深い動物たちが住んでいる「自然文化園」は、子どもたちに特に人気のエリア。ジャズコンサートなど大人向けのイベントも多い。

井の頭公園

運動グラウンドなどがある西園には、現在の三鷹で最も賑わっている人気ナンバーワンのスポットがある。そう、全国から熱心なファンを多く引き付けている「三鷹の森ジブリ美術館」(以下、ジブリ美術館)だ。

ジブリ美術館は、「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」、「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」など、数々の素晴らしいアニメ作品を制作している「スタジオジブリ」の世界観を、館内のあちこちで楽しい仕掛けとともに紹介するというユニークな美術館。上映時に使ったセル画などを展示するだけではなく、館内を回ることでその魅力がいっぱいに伝わるようになっている。

井の頭公園

吉祥寺通りからジブリ美術館を目指すと、「となりのトトロ」でおなじみのキャラクター・トトロが受付でお出迎え。しかし、これは偽の入り口。こんなギミック(仕掛け)から、すでにジブリワールドは始まっている。トトロに聞いた正しい場所に向かうと、うっそうとした森に囲まれたジブリ美術館が見えてくる。

三鷹の森ジブリ美術館

三鷹の森ジブリ美術館

摩訶不思議な形をした館の中は、楽しいスペースでいっぱい。5つの小部屋で構成されている常設展示室「映画の生まれる場所(ところ)」では、1つの作品を作るまでの紆余曲折と素晴らしさを人々に伝えるものとなっている。そして、ただ伝えるだけではなく、見た人が「自分も新しい何かをつくってみたい」とインスパイアされるような願いも込められている。

地下1階には、映像展示室「土星座」がある。収容人数およそ80人のこぢんまりとした映画館では、ここでのみ見られるジブリのオリジナル短編アニメーションや、厳選された貴重なアニメーション作品が楽しめる。映写室の様子も垣間見ることができ、映画が映写技師によって実際どのように上映されているのかなども併せて見ることができる。

三鷹の森ジブリ美術館

ジブリ美術館では、眺めるだけではなく、手足を使って遊べるアクティブなスペースもある。2階は「となりのトトロ」に出てくるネコ形のバス「ネコバス」をぬいぐるみにしたものが置かれている部屋。ふわふわでジャンボなネコバスで、自由に気ままに飛んだり、跳ねたり。いつ通っても、子どもたちの楽しげな声が聞こえてくる。

三鷹の森ジブリ美術館

平成13年のオープン時、人気のために混雑が予想されたことから「当分の間は予約入れ替え制」を宣言していたジブリ美術館。しかし、ここを訪れたいと思う人は引きも切らず、現在もこのシステムは続けられている。

今も土曜・日曜は予約のチケットを取るのも一苦労。時間帯によっては、平日の日中さえ埋まっていることもある。夏休みや冬休みなどの長期休暇ともなれば、文字どおり“争奪戦”となっており、ジブリ美術館ブームはまだまだ続きそうだ。

なお、三鷹市に住んでいる・勤めている会社がある人には「三鷹の森ジブリ美術館市民特別枠チケット」なる優先枠があり、一般の人に比べてチケットが取りやすくなっている。

三鷹の森ジブリ美術館

水辺のオアシス・井の頭公園と、永遠のファンタジーを見せてくれるジブリ美術館。自然と共存する三鷹市きってのアミューズメントスポットは、東京、いや、全国に誇れる素晴らしいものであり、三鷹市民の誇りとなっている。