別所沼公園で憩いのときを

JR中浦和駅から、県庁を目指し歩いていくと、住宅街の中に突如豊かな緑と、水をたたえた公園が現れた。ここ、別所沼公園は朝夕はジョギングや犬の散歩をする人で賑わい、昼間は子供達のはしゃぐ声が聞こえる中、大人がほっと一息つくなど、憩う姿が見受けられる。

公園の名前ともなっている別所沼は、およそ100万年前、大宮台地の侵食した谷から湧き出した水が、低地に溜まってできたといわれている。 沼の周辺には、メタセコイヤやラクウショウが茂り、水と緑、それに広場がうまく溶け込んだ閑静な公園を作り出している。聞けば「メタセコイア」はアケボノスギとも呼ばれる落葉高木で、中国の四川省で1945年に発見され、生ける化石として有名になったものだそう。また、一方「ラクウショウ」はヌマスギとも呼ばれるメキシコ原産の落葉高木で、原産地では、高さが50mにも達するという。いずれの樹木も1955年(昭和30年)頃、現在の戸田公園から50~60本を移植したのが、緑の深いこの公園の始まりなのだそう。

住宅のなかに、別所沼を中心にすえた豊かな緑と水をたたえた公園がある。沼の周囲にはメタセコイアが沢山あり、夏は涼しく心地よい木陰を与えてくれる。冬はその葉が落ちるので公園に明るい日差しをもたらしてくれる。

沼の周囲には、全天候型地面のジョギングコースがある。ここは、ジョギングや散歩の足にはとてもやさしい心地よい歩き具合。朝夕問わず、ジョギングや犬の散歩をする人が絶えない場所だ。ジョギングコースを散策してみると、ウォーキングやジョギングに適すよう、よく整備されていることを感じる。このジョギングコースは浦和レッズの選手もトレーニングに使うことがあるとか。Jリーガーと同じ道を走れるなんて、さいたま市民ならではの特権かもしれない。

公園の南側には立派な桜の木があり春にはピンクの彩りを、西側の駐車場にある銀杏並木は秋に赤や黄色の彩りを、それぞれの季節の散歩を演出してくれる。ジョギングやウォーキングだけでなくゆったりとしたサイクリングにももってこいの場所であり、またベビーカーでも移動が快適に行うことができ、みんなに嬉しい作りの公園となっている。

沼の中心に設置された噴水が陽射しを受けてきらめく様子を沼のほとりのウッドデッキから眺めていると、今自分が社会の喧騒から離れて、のんびりと癒される空間にいることを幸せに感じる。ここを訪れ澄んだ空気を吸い込んで英気を養えば、すっきりリフレッシュ。家事も仕事も効率アップ間違いなしだろう。

北側には遊具のある遊び場がありブランコやジャングルジムといったオーソドックスな遊具から、三段ロケットすべり台や迷路といったこの公園ならではのワクワクする遊具が設置されている。適度な広場も設けられており、カン蹴りや鬼ごっこでも遊べる。楽しそうに遊ぶ子どもたちと、木陰でおしゃべりを楽しむお母さん達。ここなら、安心して子どもを遊ばせることができる。トコトコとかわいい足取りで鳩を追いかける、まだ歩き始めたばかりの幼い男の子の、はじけんばかりの笑顔も印象的だった。

公園の名前の由来の沼では、釣りを楽しむこともできるのだ(ルアーは禁止)。フナやタナゴ、手長エビが釣れたりするそう。駐車場は20台まで収容可能(無料)。ただし、利用者がとても多いので車で出かける際にはご注意を。いよいよ絶好の行楽シーズン到来。ぜひ秋晴れの日に、別所沼公園を訪れてみてほしい。子供も大人も、ペットも、楽しい1日を過ごせるに違いない。

さいたま市南区別所4

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