厳粛なムードの「だるま供養」とエキサイティングな「撒豆式」
西新井大師「總持寺」では、1年を通じて多くの行事が行われている。
元旦の御開扉大護摩修業に始まり、初詣、1月21日の「初大師」、そして今回訪れることとなった2月3日の「だるま供養」と「節分会」、4月8日の「灌仏会(花祭り)」、4月11日の大般若経六百巻を講讃・転読する祈願法会「大般若転読会」、6月15日の稚児大師をお祀りする「青葉祭り」、同山が所蔵している葛飾北斎の「弘法大師修法図」を10月第一土曜日に公開している「北斎会」、11月の七五三、12月の「納めの大師」といったスポットの行事に加え、毎月21日には縁日が開かれる。3月~5月の縁日に合わせて「植木市」も開催されている。さらには、春は「花祭り」として、3月上旬からの桜、4月中旬からの牡丹や藤、4月下旬の芍薬、5月中旬からの菖蒲の花を愛でることができ、夏ともなれば、7月上旬に全国各地からたくさんの風鈴が集結する「風鈴祭り」も行われ、門前町も人で賑わう。
そんな年中行事の中でも「だるま供養」と「節分会」は、他のエリアからの参拝も多い一大イベントといえるだろう。

「だるま供養」は、同山境内の「光明殿」において行われた。 「光明殿」は東武大師線の「大師前駅」から境内が見下ろせる場所にあるため、私が11時頃、駅に着いた時にはすでに駅のガラスに人々が張り付いている状態であった。

駅から「光明殿」はほんの1分の場所にあり、本堂の正面にはつとめ終えただるまやお札が焚き上げの開始を静かに待っていた。だるまの周りにはお札や笹が立てられて、何となく厳粛なムードが漂っている。そのだるまを囲むようにして立つのが、銀色のユニフォームもまばゆい消防署の人たちである。だるまの周囲は鉄板のようなもので囲んであり、類焼を防ぐためにしっかりとガードしてくれているのだ。

本堂とだるまの間には祭壇が設けられ、花や果物が若い僧侶たちによって飾られていた。そして、11時30分、法螺貝の音と共に20人近い僧侶が入場してきた。

やや遅れて赤い衣の僧侶が。衣の色から考えると大僧正だろうか。大僧正を中心に、若い僧侶たちがだるまに向かって力強い読経を行った。


