Boulangerie Copain(ブーランジュリー・コパン)
大泉学園駅南口、スーパーマーケットと昔ながらの個人商店が並ぶ「ロードふじみ商店会」に、美味しいパンを本当に気軽に楽しめるパン屋さんがやってきた。焼きたての香りが漂う「Boulangerie Copain(ブーランジュリー・コパン)」は2006年6月オープンという新店ながら、すでに地元に愛されて「なくてはならないお店」になっている。
お客が3~4人も入れば一杯になる、この可愛いスペースによくぞこれだけ、と思うほどの種類のパンが並んでいる。店主の池田さんがすべてのパンを作っているというから、二重の驚きだ。お客がひっきりなしに訪れる合間にも、池田さんは店の奥の厨房と行き来してパンを焼き足している。とにかく作り手と買い手が近い。買う人は「このパンを焼いた人だ」と思いながら池田さんの手からパンを受け取り、池田さんは食べる人を目の前にしながらパンを焼いている。考えてみれば、今の世の中では贅沢なことだ。

これまで幾つかの有名店・人気店でパンを焼いていた池田さんのお店とあって、電車に乗って買いに来る人も多い。しかし「Boulangerie Copain」がここにあることを一番喜んでいるのは、もちろん地元・大泉学園の人々だ。実は池田さん、ここ大泉のご出身。自分の育った町に「本当においしいパン」「ちゃんとした素材を使ったパン」を届けに帰ってきてくれたという訳である。地元のパン好きたちは「池田さんが大泉の人で良かった!」「他の町に取られなくて(?)良かった!」と小躍りしているに違いない。うらやましいことだ。

さて、人気のパンをいくつか教えてもらい(ほんとうは端から全部食べたいが)、さっそく試してみた。
ファンの多い「バゲット・セレアル(雑穀入りバゲット)」は、薄切りにしても、かなりもちっとした弾力がある。ほつほつとした雑穀の香ばしさが小麦の甘みに混ざって、噛みしめるほどに味わいを増してくる。この噛み心地は、口の中だけでなく顎にも美味しいという感じだ。これでスープでも付ければごちそうだ。
続いて、ちょうど焼きたてだった「リュスティック」。「りんごとくるみ(シナモン風味)」と「チョコとヘーゼルナッツ」があり、ひとつに決められなかったので両方をいただく。

「りんごとくるみ」のほうは、見た目より柔らかい。シナモンの香りが強すぎず、弱すぎずと絶妙。りんごの煮加減も、やや固めに歯ごたえが残っているのが良い感じだ。パンの柔らかさと、りんごとくるみの歯ごたえの取り合わせに、やみつきになりそうだ。小腹が空いた時のティータイムや、朝のおめざに欲しい。

「チョコとヘーゼルナッツ」。ビターなチョコチップが、断面を見るとわかるが、えっこんなに? と思うほど入っている。チョコが入ったパンというとソフトタイプのものが多い気がするのだが、この生地はやや固めだ。フランスの小学生に人気だという「バゲットに板チョコをはさむサンドイッチ」を連想した。だがビターチョコに、ナッツの中でも一癖あるヘーゼルナッツという組み合わせは、紛れもなく大人の嗜好だ。

ドイツ代表「プレッツェル」。ここのはやや小さめで、プレッツェルの割に柔らかく、塩気もマイルド。ソーセージと一緒にビールのお伴にするよりも、朝食のスープにひたして食べたいような、優しいプレッツェルだ。
いずれのパンも、噛んでいると口の奥から鼻腔に香ばしい匂いが伝わってくる。小麦粉自体の美味しさを活かした、食べ飽きない味。毎日のように買いに来る人も多いというのも、よく分かる。

昔ながらの商店街に、ナチュラルテイストがおしゃれな白い看板。「Boulangerie Copain」のある「ロードふじみ商店会」が、とてもうらやましくなった。

Boulangerie Copain(ブーランジュリー・コパン)
住所:東京都練馬区東大泉6-47-11
電話:03-3922-0391
メニュー例:
バゲット・セレアル…210円
りんごとくるみ(シナモン風味)のリュスティック…157円
チョコとヘーゼルナッツのリュスティック…168円
http://copain2006.exblog.jp/
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