都電荒川線で楽しむ、気が向くままのプチ・トリップ
路面電車を見るのはおもしろい。交通量の多い道路の脇を、ときには広い幹線道路の真ん中をスピードを上げもせず、涼しい顔で走り抜ける。その姿は「自分のペースを守ることも大切」とでもつぶやいているかのよう。せわしないこの時代、路面電車は目にするだけでなごませてくれる、貴重な存在なのだ。路面電車は乗ってもおもしろい。楽しさは倍増する。沿線エリアには、複数の路線と接続するにぎやかな地もあれば、路面電車の路線のみが最寄り駅の、昔ながらの街並みの残る地もあって、用事がなくとも出かけたくなってしまう。

都電荒川線
ありがたいことに、王子エリアには「都電荒川線」が走っている。かつて東京中を走っていた都電は、いまやこの都電荒川線のみだ。王子エリアからの最寄りとなる「王子駅前」停留場は、約12kmの全長を持つ都電荒川線のちょうど中間に位置する。つまり「早稲田」行きと、もう一方の「三ノ輪橋」行き、どちらの電車の途中駅にもアクセスしやすいことになる。ならば、どちらの方面にも出かけてみよう。幸い、都電荒川線には「一日乗車券」というものがある。料金は、大人400円・小児200円。沿線内の停留場なら、どこでも乗り降り自由だ。
まずは「早稲田」行きに乗車。路線図を見ると、いまどきのスポットと歴史ある史跡がよい具合に混在している。最初に降り立つのは「庚申塚」停留場。歌川(安藤)広重の浮世絵にも描かれた、巣鴨エリアの名所だ。中山道の休憩所として茶屋などが並んでいたといい、現在も駅のすぐそばに、それを彷彿とさせるような甘味処がある。巣鴨といえば、“とげぬき地蔵”で知られる「高岩寺」へはぜひ出かけたい。高岩寺が特ににぎわうのは「巣鴨地蔵通商店街」に市(いち)が立つ毎月4日・14日・24日。“おばあちゃんの原宿”といわれる元気な風景を目の当たりにできる。

巣鴨地蔵通商店街
次はアミューズメントスポットの「サンシャインシティ」を目指し、「池袋四丁目」停留場へ。サンシャインシティに着いたら「サンシャイン60」で都内を一望したり、「ナンジャタウン」でゲーム性のあるテーマパークを楽しみたい。2011年8月にリニューアルオープンの「サンシャイン水族館」もおすすめ。コンセプトは“天空のオアシス”。ほかのアクアリウムでは味わえない開放感を味わえるはずだ。

サンシャインシティ
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