参宮橋で送る、都心近接のファッショナブルな生活

新しい住まい、特に「終(つい)の住処(すみか)」を本腰入れて探そうとするならば、わがままな条件が出るのも当然のことだ。

緑の多いところがよい・土地のイメージが悪くないところがよい・都心に近いところがよい・商業圏のそばがよい・交通の便利なところがよい・おいしい店なんかあるともっとよい——。

「◯◯がよい」という条件を上げるたびにハードルは高くなり、該当する地域はどんどん減っていく。そんな中にしっかり残るエリアのひとつが、渋谷区の高級住宅街「参宮橋」だ。

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参宮橋の名は、濃い樹木で覆われている明治神宮に続く同名の橋に由来している。正式な地名は「代々木」だが、代々木駅前の喧噪から遠い4・5丁目に住む人たちにとっては「参宮橋」の名のほうが親しみがあるようだ。

緑の眺めのよさもあり、住宅地として形を取りだした明治期以来、環境のよい高級住宅街としてのイメージが定着している。紳士のスポーツといわれる乗馬の日本初のクラブが大正10(1921)年にこの地に構えられたことも、こうしたスノッブな雰囲気があってのことかもしれない。古くから東京を知る人なら、「参宮橋に家がある」と言われたときには羨望のまなざしを向けることだろう。

東京乗馬倶楽部