アニバーサリー 早稲田店
目を潤すケヤキ並木が道路の真ん中を貫く早稲田商店街。その並びに、イギリスのカントリーサイドから抜け出たような、かわいらしい外観の店がある。この界隈では誰もが名を知るスイーツショップ「アニバーサリー 早稲田店」だ。
エレガントなシュガークラフトとウエディングケーキのデザイナーズブランドとして国内トップクラスの知名度を誇る「アニバーサリー 青山店」の姉妹店。当然ながら、この早稲田店でも目を奪うような美しいデザインのケーキたちがショーケースを彩っている。

数あるケーキの中で最も人気があるものの一つが「ショートケーキ」。ショートケーキというと「ホールサイズを切り分けた、小さいピース状になったケーキ」というイメージがあるが、アニバーサリーのそれは、小さな丸い形をしている。独立型ということは、仕上げの飾りも一つひとつ丁寧に手がけられていることになる。
純白の生クリームに彩られたスポンジ台の上には、宝石のような存在感を放つ真っ赤なイチゴ。美しいコントラストを持つ、気高さまでも感じさせるショートケーキを前にすると、フォークを入れるのがもったいないような感覚に陥ってくる。

もちろん、だんだん眺めているだけではおさまらなくなってくる。思い切って食べてみると、羽のようにふんわりとしたスポンジの食感と、軽い口溶けの生クリームがおいしさの中にやわらかな印象を残してくれる。オーセンティックでシンプルな味わいは、ひと息つきたい午後のお茶の時間にぴったりだ。
地元の名からとったロールケーキ「早稲田ロール」は、姉妹店の青山店および札幌店では販売されていない、この店だけのスペシャリテ。生クリームとカスタードクリームのハーモニーがたまらないこのロールケーキ、ピース状で販売されているものの上部には、生クリームでできたかわいい花が飾られている。
切り売りされているたいていのロールケーキはカットされた状態そのままで販売されているものだが、こうしたちょっとした飾りがつくだけで、気軽なイメージのあったロールケーキが一気に特別なものに思え、いつもよりゆっくりと味わいたくなってくる。

こうしたさりげない気づかいが施されながら、1ピース262円という価格もうれしい。ちょっと何か手みやげを持っていきたいときなどに利用すると、相手方の顔がパッと明るくなることだろう。
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