早稲田の公園めぐり、歴史ある公園の数々
早稲田の地には、学生街のにぎやかさや地の利の良さのほか、樹木や水、歴史に恵まれた好環境という特徴がある。神田川が流れるこのエリアを歩いてみると、活気の中にしっとりとしたたたずまいを見せる場所が多いことが、目や肌で感じられる。

<神田川>
都心に近く、かつ大きな公園がある地には大名の下屋敷やそれに準じる住宅があったことが多いというが、現在の西早稲田もどうやらそのようで、幕末に刊行された地図では徳川慶喜を輩出した一橋家の下屋敷などが連なっていたという。

<戸山公園>
「戸山公園」もそのひとつで、“大名庭園”の異名を持つ回遊式泉水庭園。かつては尾張徳川家の下屋敷であった。別名「戸山荘」と呼ばれていた尾張徳川家下屋敷の広さは、約45万平方メートルもあったとか。現在の戸山公園はその半分以下の広さというから、当時の尾張徳川家の威力は推して知るべしだ。
戸山公園には、23区内で最も高い山・箱根山(44.6m)があり、当時は江戸の市街を一望できたという。しかしながら、庭園の築山として造られた箱根山以外の早稲田は平坦な地形がほとんどだ。こうした歩きやすさも、住宅街として好まれる一因かもしれない。ちなみに現在の戸山公園は、新宿の高層ビル群が借景。スタイリッシュな景観が新しい魅力のひとつとなっている。
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